日本橋


絵と文  大平 善生

 銀座中央通り日本橋川に架かる石造の日本橋は、日本の中心地、街道の起点になる橋としてふさわしく重厚華麗にして、百年には満たぬものの歴史の重みは十分に秘めている。
しかしながら日本橋川と平行に、橋上を走る首都高速道路は橋幅の広い日本橋に被いかぶさり、傍若無人にも橋の屋根の様な顔をし、側壁には『日本橋』等と偏額の様な看板さえつけている。
橋上は高速道路の影に被われ、美しい装飾の施された街灯も二本の高架道路に挟まれ、どこを照らすのだろうか、この絵の下、道路中央分
離帯の中に道路元標が埋め込まれているようである。

橋には大小三種類の装飾街灯が合計10基取り付けられている、また橋の各々の袂には
道路元標公園や高札場跡、記念碑や滝の広場などがあり、幾つかの銘板があります、

日本国重要文化財『日本橋』石造二連アーチ橋高欄付(青銅製照明灯を含む)東京市道路元標 一基. 
所有者 国(建設省) 平成11年5月13日指定

指定の意義;明治期を代表する石造アーチ橋であり、石造アーチ橋の技術的達成度を示す遺構として貴重である。また土木家建築家彫刻家が共同した装飾橋梁の代表作であり、ルネサンス式橋梁本体と和漢洋折衷の装飾との調和も破綻なくまとめらられており 意匠的完成度も高い。建設省国道に係る始めての重要文化財指定

道の起点としての日本橋;中央区日本橋一丁目〜港区新橋一丁目日本橋は古来街道の起点として広く親しまれ、現在も交通の要衝として知られている。慶長8年に日本橋が架設されて以来、火災等により改築すること19回を経て、明治44年3月石橋の名橋として現在の橋に生まれ変わった。また日本橋から銀座にかけての中央通り一帯は近代的な街並で日本経済の中心地として今なお活況を呈している。

橋の袂には「東京市道路元標」と書かれた街灯がありますが、実際の道路元標は、日本橋の中央、その真ん中に埋め込まれています。
里程標によると、
千葉市37Km・宇都宮市107Km・水戸市118Km 
新潟市344Km・仙台市350Km・青森市736Km
札幌市1.056Km・横浜市29Km・甲府市131Km
名古屋市370Km・京都市503Km・大阪市550Km
下関市1.076Km・鹿児島市1.467Kmとあります。

橋の下、日本橋川には時折こんなぽんぽん船が通っていく、
何をする船なんだろうか、大都会の真ん中なだけにかえって
のどかな感じがしてしまう


   NEXT